整形外科に通院しながら当院を利用して頂いている方から腰の手術をしたほうがいいか、しないほうがいいかと質問されることがよくあります。
先日も相談を受けました。
腰椎ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、加齢による変形性関節症の併発で医師からは即手術を勧められた。
高齢のため早くやったほうがいいと告げられたそうですが、その手術は10年程度もてばいい、とも説明されたそうです。
参考までにその方は痛みがあるものの歩行や動作に支障はありません。
こんなとき、必ず腰痛に関するガイドラインを参考にお答えすることにしています。
この方はガイドライン通りに考えれば手術の必要性はありません。誰が何と言おうとセーフです。
手術をしてまで得られるメリットは少ないと考えられます。プラシーボを期待して博打を打つとしても10年程度しかもたないと言われているので次に手術が必要になったとき更に高齢になっています。
じゃあ10年後生きてたらどうすんの?って話になってしまいますね。
この手の相談は山ほどあるのですが、ガイドライン通りにいけばほとんど(ほとんどと言うと弊害があるかもしれませんがガイドライン上は)セーフです。
だからといって手術をやめたほうがいいとも言えません。結局最後は自分で決めないといけないのですから。
最後に決断するとき、情報の偏りがあっては正常な判断ができません。
「腰痛疾患で再手術を受けた患者179名を対象にした研究によると、手術の成功率は2回目で45%(20%は悪化)、3回目では25%(25%は悪化)、4回目では15%(45%は悪化)であることが判明した」
という研究の報告もありますから、よほど慎重に手術をするときは検討したほうが無難かもしれません。
「やったほうがいい」という人に話を聞いたら「やらないほうがいい」という人にも話を聞いて両者の意見と根拠を十分吟味した上で決定すべきです。痛みから逃れたいので感情で決断してしまいがちですが一度冷静になって有益な情報に接することでリスクを避けられる可能性もあります。
腰痛に関して手術したほうがいい、と言われたら手術しないと生命の危機がある病気か否かを確認して、せめてガイドラインを知ってた上で情報収集をしてから決断してください。
それからでも遅くはありません。
(生命の危機がある病気による腰痛と判明した場合は医師の指示に従って下さい。命が一番大事です。)
この記事を書いた人
夏目幸宗(柔道整復師)
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