【豊田市で腰痛改善を目指すなら夏目接骨院】の夏目です。今回はすべり症と腰痛の興味深い関係についてまとめてみます。
なお、夏目接骨院でおこなっている腰痛についてのアドバイスを電子書籍にまとめましたので、興味のある方はぜひ手に取って参考にしていただければと思います。
すべり症は椎骨(背骨)の位置関係のずれにより、脊柱管(背骨の中の神経が通る穴)が圧迫され歩行や立っている姿勢で腰・お尻・太ももなどに痛みやしびれが出るものとされています。
人によっては腰痛のない場合もあり、高齢者の方に多い脊柱管狭窄症と同じような症状が出ますがすべり症は幅広い年齢層で見られます。
効果のはっきりした予防法は確率されておらず、日常生活に支障をきたすような場合は手術が検討されます。
背骨の位置がずれているすべり症ですが、普通の人(腰痛のない健常者)でも見られる現象であることを研究者は指摘しています。
かなり古い研究ですが
腰痛患者100名と健常者100名を比較した研究では、すべり症検出率は
腰痛患者2%
健常者3%
という結果でした。
(Splithoff CA:JAMA 1953)
また1957年に報告された研究では
腰痛患者200名と健常者200名を比較したところ、すべり症検出率は
腰痛患者1.5%
健常者2.5%
という結果でした。
(Fullenlove TM&Williams AJ:Radiology,1957)
さらに急性腰痛患者207名慢性腰痛患者200名健康診断を受けた人々203名で比べたところ
それぞれ
2.9%
4.0%
4.3%
という結果がえられ、急性腰痛の人はすべり症が少なかったということが報告されています。
(Bigos SJ.et al:Clin Orthop,1992)
いずれにしても数字の上では健常者、すなわち腰痛のない普通の人々のほうが確率的にはすべり症の腰を持っているということになります。
ここまでくると「すべり症」と「腰痛」が関係しているのかどうかあやしい、というより健常者にも一定数みられることから生理的なものと思わざるをえません。(むしろ画像検査上では健常者のほうがすべり症が多く検出されたことも興味深いです)
また、もともと症状的には脊柱管狭窄症に近い性質をもっているすべり症は、歩行中の不具合はあっても腰痛がない場合も見られるので、腰痛の原因として「すべり症」をあげるのは不適切かもしれません。
腰痛の原因がすべり症ではない可能性があることを考えると、「すべり症」に対してではなく「腰痛」という痛み自体に対してできることを考えなければなりません。
すべり症かつ腰痛でお悩みの方は「ほんとかな?」とお思いになるかもしれませんが、その「ほんとかな?」が大事です。なにも知らずに望まない手術に突入する前に情報収集してみましょう。
もしかしたら不要な手術を免れるかもしれませんし、痛みの対処法が身につけばすべり症とは関係なく腰痛を解決する手がかりになるかもしれません。
この記事を書いた人
夏目幸宗(柔道整復師)
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