今回は腰痛になったときの「考え方」について考えてみたいと思います。
ぎっくり腰や急な腰痛になったとき「昨日動きすぎたからかな?」「中腰の作業が長かったせいかな?」など、「なぜ腰に痛みが出たか」と考えてしまいます。
原因を探りたくなる気持ちは当然と言えば当然ですが、原因がはっきりしたからと言ってただちに痛みが消えるわけではありません。
腰が痛くなったとき「なぜ?」と考えてしまうのは自然なことです。
しかしそれと同じように腰痛が発生することも自然なことです。
腰が痛くなるたびに「あれが悪かった」「これがいけない」となにかのせいにしたり、自分の姿勢や行動を責める必要は一切ありません。
一説には腰痛の7割程度が自然発生すると言われていますので、原因を探ること自体に意味があるかどうか疑わしいと考えてしまいます。
命にかかわる病気が潜んでいる場合や、その後の生活に支障をきたすような重大な疾患でなければ、原因を究明しても正確な答えが見つかるかどうかさえわかりません。
腰痛には「非特異的腰痛」と呼ばれる何ものにも分類できない腰痛があります。
痛みの原因がはっきりしないほとんどの腰痛が非特異的腰痛とされていて、腰痛全体の8割以上がこれにあたるため、そもそも「なぜ?」を追究してもどこにも分類されない可能性があるわけです。
非特異的腰痛についてはこちらの記事を参考にしてください。
前述したとおり、「なぜ?」と原因を追究していても改善は見込めません。大事なことは「どうすれば」良くなるかを考えることです。
こう話すと「原因がわからないと対策が立てられないじゃないか!」と思う方もいるかもしれません。
そんな方は風邪をひいたときのことを思い起こしてみてください。
風邪をひいたとき、例えば布団をかぶらずに寝てしまって体が冷えたことが原因と考えられるとします。
しかし今現在風邪をひいているわけですから、取るべき対策は布団をかぶることではなく具体的に風邪に対処する(たとえば休養したり薬を飲んだり他人にうつさないようにするなど)必要があります。
腰痛の場合も現在おかれた状況により原因究明よりも先にやるべきことがあることを考えることが大切です。
腰痛になってしまったとき、あなたはどんな行動をとりますか?
もしかしたら「なんとかしたい」という思いでこのページにたどり着いて読んでくれているのかもしれません。
腰痛を克服しようと思ったとき大事なことは、本人が「目的」をはっきりさせて自分の問題として取り組むことです。
よく陥ってしまいがちなのが、目的と手段をごちゃ混ぜに考えてしまうことです。
目的と手段は別です。
まず「腰痛を改善したい」という目的があり、次にどんな手段を選ぶか自分で判断しなければなりません。
おおまかになってしまいますが、下に手段をまとめますので参考にしてみてください。
原因を知りたい場合、まずは整形外科を受診して重大な疾患が潜んでいないか医師に確認してください。
前述しましたが重大な疾患でない限り、それ以上の原因究明は不要です。
(重大な疾患についてはこちらの記事を参考にしてください。)
重大な疾患が否定されてなお、仮に原因を告げられたとしても言われた原因を妄信するのは危険です。その原因が正解かどうかは誰にもわかりません。
最近は安価で長時間もみほぐしをしてくれる店舗が多数あります。
ご家族の中に得意な方がいれば頼んでみてもいいかもしれません。
揉んで治そうと気負うことはありません。気持ちがいいなぁと感じることができれば十分です。
クリニックや接骨院などで電気治療を受けれる他、電化製品店でも家庭用電気治療器が販売されています。
当店でも電気治療を提供していますが、腰痛の改善のためというよりは患部の血流量の増加と皮ふ感覚を鈍らせて痛みが感じにくくなることを期待して行っています。
最近は家庭用でも優秀な製品がありますので、無理に高いお金を支払って珍しい電気治療器を受ける必要もないと私は考えています。
電気だけで腰痛を改善しようと思ってはいけません。
最近ではYOUTUBEなどの動画で参考になるストレッチが見れるほか、テレビや雑誌でも様々なストレッチの方法を知ることができます。
よく「ストレッチをいくらやっても全然腰が良くならない」と嘆いている方がいますが当たりまえです。
腰痛を解決するためにやるというよりは、体の柔軟性を獲得もしくは維持するためにやる、と考えてください。
ストレッチを毎日やったからと言って腰痛が良くなる保証はどこにもありません。
温泉やお風呂、アロマ、寝心地の良いベッド、リラックスできること、人によって求めるものが様々ですから、これについてはお好みで選ぶほかありません。
しかし注意しておかなければならないのはこれらは全て手段でしかないということです。
腰痛を改善するために目的と手段を分けて考える必要があり、今まであなたが思っていた腰痛治療は単なる手段でしかないことはわかっていただけましたでしょうか。
そんなふうに思いたくない気持ちもわかりますが、もし上記の手段の中で有力な方法が発見されているならば、とっくに世間に広まってあなたの腰痛もその方法で解決しているはずです。
「ずっと続けているけど良くならない」
そんな落とし穴にはまらないために、なんのため(目的)に、なにをする(手段)か、吟味する必要があります。
自分が選択した手段に科学的根拠があるか、満足のいく選択ができているかどうか、腰痛が根深ければなおさらしっかりと考えていかなければなりません。
また、上記した手段(方法)が全く効果がないというつもりは一切ありません。
自分に合っているものを納得して選択できているかどうかが大切であり、それらをうまく組み合わせていくことで効果が見込める可能性もあるのです。
よく「なにが一番利きますか?」と聞かれますが、はっきり言って一番はありません。複数の方法を組み合わせていくことが今のところ合理的です。
「なぜだろう」の期間が長くなったら、腰痛が「どうすれば」良くなるか一度考え直す時期かもしれません。
この記事を書いた人
夏目幸宗(柔道整復師)
慢性腰痛やぎっくり腰などの腰痛改善アドバイスに強みを持つ接骨院です。科学的根拠にもとづく腰痛対策を提唱実践しています。
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